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9月1日仲間の会のアレンジで横浜市磯子区にある電発磯子火力発電所の見学会があり参加した。 磯子火力発電所は昭和40年代に国の石炭政策に則り、国内炭を燃料とする26.5万kw*2基の消費地接近形の石炭火力発電所として建設され、以来30年以上横浜市を中心に電力を供給し続けてきた。 今回見学したのは、その古い発電所をスクラプアンドビルド方式で建設している、新型の石炭火力発電所の60万kw*2基のうち14年に運転開始した1号機である。 これまで石炭火力発電所は仕事の関係で、九州の苓北火力発電所を初めとして、北海道の尻内、東北の勿来,相馬、那珂そして最後が四国の橘湾火力と多くの現場を訪れてるが、今回は身近の発電所であり、かつ最新鋭という事で、中期的には原子力と一緒にわが国の主要電力源とならざるを得ない石炭火力の実態を、エネルギー問題として捉えて勉強するのが目的であった。 この見学会で改めて感心したことは、 1)同じ敷地面積で、約2倍の出力にしたこと。(タワー型ボイラー99,7mの採用。積層タービン建屋48.7mで中央制御室、事務室も共存、クローバ型石炭サイロの採用など) 2)最新の公害対策で、市との協定値でも、NOx,SOx20〜10ppm,煤塵10mg/m3Nと旧発電所の1/10担っていること。(乾式活性炭脱硫方式の採用) 2)景観、緑化に力を入れていること。(煙突の位置、太さ。緑地面積率20%など) 3)最新鋭という事で、超、超臨界圧(USC主蒸気/再熱蒸気25/4.41MPa、600℃/610℃)の採用で効率が42%程度になっており、その分発電電力量当たりのCO2排出量も減っている。(タービン最終翌長45.3インチも効いている。) 4)所内が綺麗である。(煤塵、水漏れが少ない) シッカリとしたコンセプトに基づき最新技術に挑戦する電発の企業イメージがわいてくる発電所である。 最近、無茶庵は脱化石エネルギー社会を目指すことを主張しているが、石油、ガスと違い石炭は資源的には豊富でかつ地勢学的にも偏っていないので、暫くは人類はこの有効活用に頼らざるを得ないと考える。 脱化石エネルギー社会のエネルギー資源は原子力、石炭、自然(水力、太陽光、風力、バイオ)の三資源に頼らざるを得ない。 石炭の問題は、CO2の排出である。この発電所のように効率改善もその対応策の一つであろうが、わが国はもう少し抜本的な解決策を生み出す技術を開発すべきであろう。石炭ガス化や石炭液化の技術開発が進められている様だが、大量生産の経済性の問題の解決が難しそうだ。 J−POWERがこれ等の技術に挑戦している事は敬服するが、実用化の目途を早く付けてわが国のエネルギー安全保障を確立してもらいたい。 原子力は安全と廃棄物処理が課題だが、石炭はCO2対策と輸入の安定確保が課題であると改めて認識した有意義な見学会であった。 最後に大間原子力が進展する事に思いをめぐらしつつ、J−POWER磯子火力を後にした。 99mのボイラー建屋屋上から雨に煙る根岸三渓園方面を望む |
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