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<<   作成日時 : 2011/03/28 19:16   >>

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東日本大震災と原子力発電(3)



未だ一進一退だがやっと落ち着いてきて
                                                     2011年3月28日
                                                     無茶庵/伊藤 睦
この度の福島原発災害が遂に「閉じ込め機能」の喪失にまで発展し、TMIを超える大災害になってしまった事は、関係者の一人として大変に座念でかつ慙愧に堪えない思いです。
此の事象は想定をはるかに超える巨大津波に起因する事は間違いない事で、津波に対する反省は当然として、炉心が冷却困難と判明した後の対応が後手後手になって、ついには水素爆発、燃料棒の損壊、圧力容器損傷?そして格納容器からの放射能漏れになってしまった事故対応も合わせて反省すべきである。
此の反省の中には技術的な事は当然として、国としての対応体制の問題もある。
原発の更なる安全性向上対策についても議論されるあろうが、津波対策に対しては、設計指針の見直しをして既設のプラントへもバックフィットすれば、今度のような事象の発生はしない事になろう。しかしその場合においても、最悪の事を考慮したアクシデントマネージメントの手順書をつくる事をもとめたい。
今回の大惨事は各方面に多くの教訓を教えてくれた。これを謙虚に受けて、より安全・安心できる原子力発電所ができるならば、この地震災害で失った多数の人の命も資産も救われよう。

事象について
東日本大震災と原子力発電[2]以降の事象について私見であるが分析した。

@冷却不十分になった燃料棒の上部は熱で被覆管(ZR合金)が酸化して損壊し中に閉じ込めいた放射性の分裂物質(Xe,Kr,Cs等)が大量に圧力容器内に放出された。Aそして、圧力容器(RPV)の圧力を下げるためにRPVの逃し安全弁を通して又はRPVに接続している配管の損傷(圧力容器が損傷していない事を願う)個所から格納容器内に放出され、格納容器内は高放射能物質に汚染された。

Bそして大量の海水注入を続けているのでいずれ、PCVの圧力を下げるために開けたベント弁を通してか、水素爆発あるいは余震で破損したヵ所を通じて格納容器(PCV)から汚染水が染み出しタービン建屋の地下階を汚染した。

C燃料プールに有る使用済燃料も同じお状態になった可能性がある。此の場合は、天井の無い建物から外部に漏れた事が問題だが、燃料は取出し後かなり(4号機以外は少なくとも取りだし後60日以上は経過)時間が経っているのでXe131,134など半減期の早い(半減期8時間)核種は減衰してかなり少なくなっている筈である。

今後の対応
従って、今、急ぐ事は下記の3点だろう。
@原子炉の余熱冷却系(RHR)および使用済み燃料プール冷却系(FPC)を活かす事。
APCVのベントヶフィルターを通して出来る用非常用ガス処理設備{SGTS}を活かす。
B建屋内にあふれた汚染水を一時貯蔵する。
この3点が出来るようになるまでは即ち安全宣言が出るには、未だ1ヵ月以上は掛るだろうと愚考する。
その後で。回収した廃液の処分や壊れた建物の蔽いや建物からの漏洩防止等これらのプラントを廃炉処理にいくにしても、やらなければならない事が多々あり、しかも地元の了解など手間暇を考慮すれば、ほとんど鎮静化するまでには1年以上を要すると考える。

燃料の余熱も大分下がって来たので、これからはらは、事象の進行が緩やかに成る。
不眠不休で頑張っている現役の皆さんには物を言うのも憚りあるとは思うが、被曝事故は当然怪我や病気に気をつけて慎重にそして確実にやり遂げることを切にお願いする・

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